家族の誰かに介護が必要となることは、近年では現実的に起こり得る出来事ではないでしょうか？
厚生労働省の委託を受けて実施された、少子高齢化社会等調査検討事業（平成27年度）によると、73.5%の方が「自宅で介護を受けたい」と答えていました。
住み慣れた自宅で介護ができるようにするためには、介護を受ける側だけでなく、介護を提供する側のことも考えたリフォームが必要になります。
そこで今回は、介護リフォームのポイント、注意点について解説いたします。
1. 介護リフォームとは？
自宅での介護を必要とする人が暮らしやすくすること、また介護をする側の負担を軽減させることを目的としたリフォームが「介護リフォーム」です。介護リフォームをすることで、住む人は家の中を安全に移動できる範囲が広くなり、自立心を保つことや、転倒などの事故の予防も可能になります。
また、将来に備えるために、まだ介護を必要としない状況でも介護リフォームを検討する方も大勢いらっしゃいます。
2. 介護リフォームのポイント
ここからは、介護リフォームの具体的なポイントをご説明します。
2-1. 浴室
浴室は、自宅内でもっとも転倒しやすい場所です。
また、足の力が弱い、あるいは麻痺があるため、浴槽をまたぐことができない可能性もあります。そこで、浴室の床を滑りにくい材質に変える、浴室に手すりをつける、浴槽を低くするなどの対策を考える必要があるでしょう。
なお、脱衣所は冬には寒くなりますので、スポットで空調設備の導入を検討する方もいらっしゃいます。
2-2. トイレ
トイレへの出入りの障害を減らすために、ドアの開閉を容易にする、入り口の段差を解消するなどの対策が必要です。さらに、便座への移動を容易にするために、手すりも必要となります。
また、介助する人のことを考慮し、トイレ内のスペースをしっかりと確保することも重要です。
2-3. 玄関
玄関の段差は、介護を必要とする人には転倒のリスクがあります。そこで、バリアフリーとして段差を少なくしたり、手すりをつけたりする工夫が必要になります。
また、車椅子の利用を想定し、階段をスロープにすること、出入りを容易にするために入り口を広めにしておくこと、車椅子からの乗り降りができるようスペースの確保も必要になるかもしれません。
2-4. 階段
介護リフォームでは、介護が必要な方ができる限り1階で生活できるように整備することが理想的です。しかし、どうしても2階に移動することも必要になるでしょう。
そのため、階段に手すりをつけること、階段の段差を小さくすることがポイントです。
2-5. その他
基本的に、ドアは掴みやすい大きなものにする、ドアはスライド式にする、敷居などの小さな段差もなくすなど、バリアフリーに共通したリフォームのポイントがあります。
ベッドを置く部屋は、できる限り本人と家族からのアクセスがしやすい場所にし、部屋から外の空間への視認性の高さも考えておくと良いでしょう。
3. 介護リフォームの注意点
介護リフォームをする際、注意すべきことを3つご紹介します。
3-1. 介護を受ける人、介護をする人の立場で考える
主役である、介護を受ける人の状況に合わせたリフォームをすることが一番重要です。
できる限り設計の段階でご本人も参加してもらうのがおすすめです。実際に使う人の視点で検討することで、完成後のトラブルを少なくできます。
さらに、ご本人の主治医やリハビリの担当者（理学療法士・作業療法士）にも相談する場合もあります。ご本人にとって最善の環境にすることを考えましょう。
3-2. 福祉用具も合わせて考える
リフォームだけでは対応できないともあります。介護用ベッドや車椅子の活用も合わせて考えておきましょう。
車椅子を使う場合は、ドアの取り付けやスロープの設置など、実際に動線に合わせて、車椅子にとって障害がないか注意深く確認する必要があります。
3-3. 業者選定には注意をする
介護リフォームは、公的な介護保険を使用できる場合もあり、必要のないリフォームをすすめられることがあります。十分な知識がないまま話が進められ、気がついたら不要な工事が行われているケースもいくつか発生しています。
可能であれば複数の業者に相談し、リフォームの内容を十分に理解したうえで検討する、それぞれ見積もりをとるなどの対策を考えておきましょう。
4. まとめ
「ウィズコスモ」は、お客様と提携会社の架け橋となる会社です。
厳しい審査を通過したプロの職人と直に提携していますので、最善の介護リフォームが可能です。また、万が一施工後に不備があった場合は責任を持って対応します。
無駄な利益を排除し、価格の透明性を追求することで、業界最安値を実現しているだけでなく、技術面でも満足していただけるリフォームを提供いたします。
介護リフォームを考えておられる方は、「ウィズコスモ」までぜひご相談をください。
