クロスの張り替えで失敗しないための方法とは?詳しくご紹介


かつてはクロスの張り替えは業者に頼むケースがほとんどでしたが、最近ではインターネットなどで、その方法を簡単に知ることができるので、DIYで試みようとする人も増えています。一見簡単そうにみえるクロス貼りですが、意外にも失敗してしまうことが多いようです。この記事ではクロスの張り替えのポイントや失敗しない方法を紹介しています。

1. クロスの張り替え方法

ホームセンターやインターネットで壁紙の材料は簡単に購入できます。また最近では初心者用にセットになったものもあり、作業そのものの難易度はより下がってきています。ただクロスを貼り替える場合は、いきなり自分の好みの壁紙を直接、今ある壁の上に貼ることはできません。

クロスは特殊な粘着剤で壁に貼り付けられているため、それを剥がす作業から始まります。また取り除く際には、下の壁を傷めてしまう危険性もあります。そのため賃貸物件の場合は、壁紙を張替えてもよいのかどうかを先に確認しておく必要があるでしょう。

2. クロスの種類

現在よく利用されているのは、その使い勝手のよさから国産のビニールクロスです。表面がビニールで、裏には糊がついているタイプとないタイプがあります。糊がついているものは裏面にフィルムが貼ってあり、それを剥がすとそのまま壁につけられるので便利です。

裏に糊がついていないタイプはステープラーやテープなどで接着できるので、賃貸物件だけど部屋のイメージを変えたいといった場合、こちらのタイプを利用する方がよいでしょう。下地処理をせずにそのまま貼り付けていくので、時間もかからず簡単です。必要なものはクロス、ステープラー、両面テープ、カッターナイフなどです。

他にも輸入物のオシャレなクロスもさまざま出ていて、フランスのアール・デコ調のクラシックなものから、モダンでスタイリッシュなイタリアのものまで出ているため、一気に部屋の雰囲気を変えられます。輸入クロスの場合は、ビニールではなく紙や不燃布の場合がほとんどです。

3. DIYでクロスの張替えをした場合に起こりうる失敗

本格的に壁紙を張り替えようと、安易に考えて自分でやってみたところ、失敗してしまったという人も少なくないようです。以下のような結果になって、泣く泣く業者に依頼するというケースも少なくありません。

3-1. 柄がずれてしまった

ギンガムチェックやレンガなど、デザインが繰り返されるタイプのクロスは、柄をきちんとあわせられないと不格好になってしまいます。これを「柄合わせ」といって、デザインによっては職人でさえも悩ますほどハードルの高い仕事です。

とくにキャラクターなどイラストの場合、顔や胴体が途中で切れてしまったりすると、とても目立ちます。柄のリピートがどのくらいで出てくるのかを計算しながら、壁のサイズにうまく合わせなくてはなりません。

3-2. シワや空気が入ってしまった

きれいに貼ったつもりが、うまく空気が抜けずによれたり、シワが入ったりすることがあります。淡いカラーやモノトーンだとこの空気が入った部分が目立つので、貼る際にはこまめに空気が抜けているかチェックしながら作業をする必要があります。

3-3. 下地が平らに塗り切れていない

クロスを外して表面をならす際にパテを塗っていきますが、これが一定の厚さで塗れていないと、クロスを貼ったときその段差が浮いて見えることがあります。実はクロスを完全に剥がすのには、時間も労力もかかるため、途中で面倒になって作業が雑になるのがDIYの問題です。

3-4. すぐにクロスが剥げてきた

空気がうまく抜けていない場合に起こりうることです。日本は湿気も多く、冬は暖房をつけるために部屋が乾燥するので、クロスにとっては過酷な環境です。このような温度差や湿気と乾燥の繰り返しから、うまく空気が抜けていない部分が粘着力を失って、そこから剥げてしまうというケースもあります。

また無理やりクロスを剥がしたりすると、壁の下地部分を傷つけたり、傷めてしまうことにもなりかねません。そのような状態で雑に下地を塗ってクロスを貼ると、仕上がりはもちろん、目地がずれたりすることもあります。

4. 作業の際には誰かに協力をしてもらう

いくら簡単にできるといっても、まっすぐにクロスを貼り付けていくのは至難の技です。少なくても二人以上で取り掛かる方がよいでしょう。一人が作業をし、もう一人が俯瞰的にバランスを見ながら作業をしていくとズレなども最小限に抑えられ、また作業のスピードも上がります。どうしても他の人に頼めないといった場合は、やはり頼りになる業者に依頼した方が安心かつ効率的でしょう。

5. まとめ

一見簡単に自分でできそうなクロス張りですが、クロスを剥がしたり、また下地を整えたりと、実際はするべき作業が多いのが現実です。自分で作業する際には、あまり柄の重なりが気にならない無地などを選んだ方が無難です。逆に自分のこだわりがある場合は、やはりプロに頼んだ方が、結果的に満足度が上がるでしょう。

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