新居や新店舗を建てる際は、すでにある家を撤去・解体する必要があります。お店のオープンや新生活をスムーズにスタートさせるには、スケジュールを綿密に立てておくに越したことはありません。
しかし、解体工事には実際、どれくらい時間がかかるのでしょうか。
今回は、解体に関わる目安となる期間を、詳しくお話していきます。
1. 業者選び〜工事着工前(約2ヶ月前)
個人差はありますが、おおよそ1ヶ月ほどを目安にして、業者選びのスケジュールを組むとよいでしょう。長すぎるように感じるかもしれませんが、業者選びを間違えると工事が途中で止まり、トラブルによる追加料金が発生するなどのリスクがあります。安心して任せられる業者を見つけるためには、ネットや口コミなどで情報を収集し、複数の業者に目星をつけておく必要があるのです。
知名度のある工務店だからといって、かならずしも優秀な職人を抱えているとは限りません。最近ではネットを活用して、コストを削減しつつ優秀な職人たちと提携している業者もあります。そういったところを利用するのも、ひとつの手です。
2. 近所への挨拶まわり、家の片付け(2週間)
解体工事は大きな音がでるだけでなく、工事の特性上粉塵などが飛散します。業者も敷地外を汚さないようさまざまな処置をしていますが、近隣の方への理解をお願いする必要があります。
工事がはじまる直前より、少し早めに伝えておく方がよいので、業者を選定したらすぐに担当者とともに挨拶にいきましょう。あわせて建物のなかにある家財などの移動もはじめておくのが理想的です。
挨拶まわりは施工主が行う場合もあるので、確認すべき事項のひとつといえます。
3. 解約の手続きおよび各所への届け出(1週間)
電気やガス、最近ではインターネットなど、解体する建物に設置されているライフラインの解約手続きを、工事着工前に済ませておく必要があります。また、解体工事の際に使用する道路の使用許可、建築リサイクル法の届け出を、遅くとも着工の1週間前までに済ませておかなければなりません。
4. 足場の設置と養生(2~3日)
工事をはじめる前にまずは足場を作り、養生といわれる防音・粉塵予防を目的としたシートを設置します。通常養生や足場の設置は1~2日で終わるといわれていますが、あくまで予測です。
雨が降っている、風が強いといった場合は、安全面からみて工事を延期することがあります。
5. 外壁、外構の解体(1~2日)
養生や足場の設置が完成すると、まずは外壁や外構の撤去からはじめていきます。シンプルなものであれば1日で終わる作業です。しかし、外構や外壁の構造によっては、1日で終わらないケースもあります。
6. 瓦や屋根の撤去(2~3日)
建設リサイクル法の定めにより、重機を使って建物を一気に壊してしまうやり方は禁止されています。そのため、瓦や屋根の撤去は人の手で行われるのです。
解体で発生したゴミは、業者が分別をして破棄することになっています。
7. 重機を使っての撤去作業(2~5日)
上記の撤去作業が終わると、いよいよ重機を使っての本格的な撤去作業がはじまります。構造がコンクリートなのか木造なのかで撤去にかかる日数は変わるため、何日で終わるのかは一概にはいえません。事前に業者に確認をとっておいた方がよいでしょう。
8. 基礎の撤去(1~2日)
建物を撤去すると、コンクリートでできた基礎があらわれます。その基礎を掘り起こしながら、撤去作業を進めていきます。基礎が地中深くまで埋め込まれている場合は、掘り起こすのにも時間がかかり、騒音もでるため、時間帯への配慮も必要です。
また、この段階で遺跡など基礎とは別のものがでてきた場合には、工事を中断することがあります。こればかりは掘り起こしてみないとわからないので、業者に責任を問うことはできません。
9. 整地と廃材処理(1日)
撤去作業で凸凹になった土地をならして、平らな整地にするのが解体最後の仕事になります。この作業にはあまり時間はかからず、通常半日程度で終わります。余裕をもって1日とみていれば十分でしょう。
10. まとめ
解体工事の期間は業者選びからはじまって、約2ヶ月前から開始することが理想です。解体工事そのものをはじめる前にも、法的な届け出や養生といった工事前の下準備が必要なことを理解しておく必要があります。
実際の解体作業の期間は構造物の性質などが関わってくるので、見積もりの際にあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
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