解体工事、打ち合わせでの注意事項とは?詳しく解説


建物を壊して処分する解体工事にあたって、不安におもう方も多いかもしれません。知識や経験がないため、工務店や不動産へ依頼をする方もいらっしゃいますが、その業者が解体を得意としているかどうかは、話すだけでは見極めもむずかしいですよね。

今回は、解体工事のはじまりともいえる、打ち合わせに関する注意点などをご紹介しましょう。

1. 事前打ち合わせで重要なポイント

解体工事はただ建物を壊す作業だけでなく、法的な手続きやゴミ処理などの問題が発生します。そのため、工事がはじまる前と工事後にも、いくつかチェックしておかなければならないポイントがあります。

1-1. 日程

見積もりをとるうえでも、日程の確認は重要です。依頼者側で考える必要日数と業者側で必要と考える日数が違うことも多々あり、予想以上に日数がかかる場合もあります。

そのため、見積もりを作るうえでは業者はかならず現地へ出向き、建物の状態や構造だけでなく、工事の際に車が入れる場所や、使用する道路を確認するのです。

1-2. ライフラインの休止

打ち合わせの段階でどこにガスや電気の配線が走っているのか、いつごろまで使用できるかを確認します。

また、電力会社などへの連絡は、依頼者が行います。

1-3. 給水管の確認

ライフラインの停止は解体工事のうえで大切ですが、水道は解体工事の際にも利用するので残しておきましょう。打ち合わせの段階で水道配管がどのように配置されているのかを業者が確認するので、あらかじめ調べておいた方がよいでしょう。

また、浄化槽や井戸を設置している場合は、解体後も使うのか、新しいものに取り替えるのかなども決めておきましょう。

2. 解体範囲の確認

自宅のリフォームの場合、外構はそのままにしたいケースもあります。その場合、工事で外構を傷つけないようにシートで包んで保護をするため、作業の仕方が変わっていきます。料金も変わってくるので、打ち合わせの際に伝えておくべきことのひとつです。

撤去するかどうかを悩んでいるのであれば、外構を残した方がよいかも含めて業者に相談しましょう。

2-1. マニフェスト

解体工事で出る大量のゴミは、法律で分別することが義務づけられています。

そのため、重機を入れていきなり解体をするのではなく、建物をチェックしてから手作業で屋根や壁、畳などをはずしていきます。ゴミの分別にも時間がかかるため、打ち合わせでどのようにゴミ処理をしていくのか、また作業時間なども聞いておくと安心できるでしょう。

2-2. 近隣住民への挨拶

工事の際には騒音が出たり粉塵が飛来したりと、近隣の方に迷惑をかけてしまうこともあります。クレームを回避するためにも、近隣への挨拶は欠かせません。

基本的に業者と施工主が行うのですが、業者側では業務の一環として挨拶まわりをします。可能であれば、依頼者も同伴して挨拶しましょう。

3. 工事前の見積もりの再確認

最初に提案された見積もりから大きく内容が変わってきた場合は、再見積もりを提出してもらえます。あらためて工事前に打ち合わせをすることで、依頼者と業者間での行き違いやトラブルを回避できます。

たとえば、工事開始日に引っ越しなどの荷物が残っていたり、直前になって廃棄を決めて放置していたりすると、工期が伸びたり追加料金が発生したりするかもしれません。

コストを抑えるためにも、再見積もりの後には大きな変更がないように、打ち合わせでよく確認しておくべきでしょう。

3-1. 工事終了前の確認

工事が終了する前に、現場で担当者と再度打ち合わせをしておきましょう。建物の引き込み線の撤去や建物内部で残しておいたものの確認、そして解体物の確認などがそのひとつです。

また、基礎の掘り起こしをしている際に、地中障害物がみつかることもあります。通常は業者の方から連絡がありますが、地中障害物の撤去がむずかしい場合、追加請求がくるケースもあります。基礎の掘り起こし作業の際には、再度現場に訪れて、確認の意味をこめた打ち合わせをするとよいでしょう。

4. まとめ

解体工事の打ち合わせは、見積もりの依頼段階からスタートします。実際に現場や建物をみないと判断がつかないケースも多いため、相談・見積もり・打ち合わせが同時進行していきます。打ち合わせにおいて大切なことは、日程の確認や見積もりに提示されている内容をよく把握しておくことです。

業者によって書式は違うので、わからないことは打ち合わせの段階でクリアにしておきましょう。丁寧な打ち合わせと確認を繰り返し行うことで、不当な追加請求を受けた・近隣からクレームが来た・残しておいてほしいものがなくなったなど、よくあるトラブルを避けられます。

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