外壁というのは次第に劣化していくため、どこかのタイミングで塗装をしなくてはなりません。最近は異常気象の影響もあり、家のダメージもかなり大きいものとなっています。しかしながら外壁の塗装となる塗料の種類なども多く、どうやって選んだらよいのかわかならいという方も少なくありません。今回は塗装のタイミングや注意したいポイント、そして外壁塗装の重要性についても紹介します。
1.なぜ外壁塗装が必要なのか?
なぜ外壁の塗装が必要なのか、詳しく解説していきます。
1-1. 建物の劣化が進む
外壁にひび割れを見つけたら塗装を考えるときかもしれません。しかし細いひび割れの場合は耐久面などに影響が出ることはほとんどありません。このひび割れは放っておいても建物の劣化が進むことはまれですが、心配な方はプロの業者に相談してみるとよいでしょう。
心配なのは建物の劣化や地震などによって起きてしまった深いひび割れです。これを放置してしまうとその内部まで雨水で浸食されてしまうので、早急に対策をしなければなりません。
1-2. 泥棒にも狙われやすい
塗装が落ちてくると見た目の印象が悪くなります。実は見た目が悪いと戸締まりなどにルーズだと思われることがあり、そのため泥棒にも狙われやすいといわれています。
もちろん、塗装には家を守るという重要な役割があることを忘れてはいけません。雨風や紫外線、地震の揺れなど、さまざまな刺激から守ってくれるので、定期的に塗装をする必要があるのです。
2.色選びを失敗しないために
塗装をすると決めた後は色と塗料を選んでいきます。そのまま元の色を重ねるのもよいのですが、イメージチェンジをしてしまうのも悪くありません。しかし、全体を想像するのはなかなか難しいものです。そのため、できるだけわかりやすい見本を見せてほしいと業者に頼んでみるのもよいでしょう。
また、陽の光の中で見るイメージと家の中の蛍光灯の下で見るイメージはかなり変わってきます。具体的な色に関しては、以下のようなことが一般的にいわれていますので、参考にしてください。
・白・黒→汚れが目立つので、白ではなくクリーム色、黒ではなくグレーがおすすめ
・赤・青・黄色などのはっきりした色→年数が経つとくすんでくるため、定期的なメンテナンスが必要
3.塗料選びを失敗しないために
色だけでなく塗料にも種類がありますので、一つひとつ特徴を見ていきましょう。
3-1.アクリル
安価なものですが、最近はあまり多く使われてはいません。昔はウレタン塗料などが高価であったためよく使われていましたが、最近は価格差も縮まったため、耐久年数が5年ほどと短いアクリルは避けられるようになりました。ただ、新築の場合はどんな塗料でもひび割れを起こしてしまうこともありますので、短い期間で塗装し直すことを視野にアクリルを選択する方も少なくありません。
2-2.ウレタン
次に安価なのがウレタンであり、耐久年数も10年とアクリルより長くなるのが特徴です。粘着力が強く、使う場所を選ばないので、シーンを選ばずに使うことも可能になります。
2-3.シリコン
まずどれにするか悩んだら、シリコン塗料を選びましょう。ウレタンより価格は少し高めですが、耐久年数が15年ほどになります。さらに艶のあるきれいな仕上がりで水もはじきます。泥やほこりなどにも強いので、きれいな状態が保てるでしょう。しかし、塗膜が固いためひび割れがしやすいというデメリットがあります。
3-4.フッ素
少々値段が張りますが、耐久年数も長く高級感のある仕上がりになります。紫外線や熱にも強い塗料ですので、予算に余裕があれば選びたい塗料です。
4.外壁塗装のタイミング
築年数で判断するのがよいといわれています。おおよそ10年ごとに外装を塗装するのが一般的にはおすすめです。しかし、外壁の塗料によってもその年数は変わってきますので、一概にはいえません。
また、外壁塗装をしてもその内部までがすべて直るというわけではありません。あまりにメンテナンス期間が短いとお金も無駄になってしまいますが、やはり定期的に塗装をし直すのがベストだといえるでしょう。
5.まとめ
以上、外壁塗装がなぜ必要なのかということから、実際に行う際の注意点をまとめてみました。いずれにせよ、しっかりとした施工業者に頼むことが前提になってきます。色や塗料選びなどもしっかり相談に乗ってもらえると心強いでしょう。
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