フローリングに傷が!自分で補修するかプロにまかせるかの線引きとは?


フローリングにできてしまった浅い傷やへこみは、状態に合わせて自分で補修し、目立ちにくくすることが可能です。ただし、深い傷や広範囲のへこみは自分で補修することによってかえって悪目立ちさせてしまうことも。はがれや床鳴りについては、プロにおまかせすることを検討しましょう。

1. フローリングを補修するには?

生活している限り、フローリングに汚れや傷を付けてしまうのは仕方のないこと。フローリングは木材でできているので、水分や油分を吸収しやすいものです。汚れてしまったら、フローリングに染み込まないうちに素早く拭き取りましょう。

浅い傷を付けてしまった時は、自分で補修できます。ただし、一度できてしまった傷は元に戻すことはできません。あくまでも傷を目立たなくするための補修方法となります。フローリングの寿命は、10~20年と言われています。深い傷や広範囲にわたってトラブルが起こった時には、張り替えを検討しましょう。

フローリングで起こりやすいトラブルは、「擦り傷」、「へこみ」、「はがれ」、「床鳴り」の4つです。それぞれの補修方法をお教えします。

1-1. 擦り傷

フローリングに擦り傷ができる原因は、ご家庭によってさまざまです。よくあるのは椅子を引いたり、掃除機の本体を引きずったりした時にできてしまうもの。椅子の脚にカバーを付けたり、掃除機の本体を持って掃除する、もしくはスティックタイプの掃除機に変えると擦り傷を作りにくくなります。

お子様がいるご家庭では硬いおもちゃを投げたり落としたりされると、すぐに擦り傷ができてしまいます。お子様がある程度大きくなるまでは、ジョイントマットを敷くなどフローリングを守る対策を取り入れた方がいいでしょう。

普段から気を付けているつもりでも、擦り傷はできてしまっているもの。フローリングの擦り傷を補修するには、傷のささくれなどを紙やすりで整えてから木材と似た色のパテで傷部分を埋め、周りになじむようにパテの上から木目を書きます。ホームセンターで、専用の補修材が売られています。補修材にはパテだけでなく、クレヨンタイプのものやシールタイプのものも。傷の大きさや深さに合わせて使い分けるとよいでしょう。

1-2. へこみ

フローリングにへこみができる主な原因は、タンスや本棚などの中身の詰まった重量のある家具の圧力です。家具は同じ場所にずっと置いておくので、フローリングが長期間にわたって重みを受け止めているうちに変形してしまうのです。対策としては、家具の中にあまり詰め込み過ぎないようにする、重さを分散させるようにして詰めるなどの工夫が必要となります。

フローリングにできたへこみを補修するには、へこみの上に水に濡らした雑巾などを置き、アイロンを当てながらフローリングに蒸気を吸わせるようにしましょう。フローリングは木材でできているので、水分を吸収すると膨張する性質を持っています。そのため、この方法は応急処置ではあるものの、一番効果的です。

深いへこみや範囲の広いへこみの場合は、パテで埋めてから木目を書くことになります。しかし、初心者がパテを扱うと、「いかにもこの部分を補修した」という仕上がりになってしまうことも。へこみを目立たなくするつもりがかえって目立たせてしまいかねないので、プロにおまかせする方がよいでしょう。

1-3. はがれ

フローリングのはがれは、初めはほんの一部がささくれになることから始まります。放置しているうちにフローリング1枚が反り返ってきた、ささくれを取ろうとしたら全体が付いてきてはがれてしまったというようにして、はがれが起こります。フローリングのはがれは、初期の段階で適切な処置をすることが大切です。

フローリングにできた小さなささくれを補修するには、ささくれ部分が引っ掛からないように紙やすりで整えてからパテで埋めます。大きなささくれやはがれてしまっている場合は、表面を紙やすりで整えてから接着剤で固定します。しかし、一度はがれたフローリングは反ってしまったり、周りまで一緒にはがれてきたりして接着剤で固定しにくいことも。補修しようとして周りのフローリングにまで被害を及ぼすといけないので、プロにおまかせすることを検討しましょう。

1-4. 床鳴り

床鳴りとはフローリングを踏むとミシッと音がしたり、フローリングの下に空間があるかのようにギシギシと鳴ったりすることをいいます。

フローリングは木材でできています。そのため、その時々の室温や湿度の変化によって木材が伸縮してミシッと音がすることは、あまり気にしなくても構いません。

一方で、季節に関係なくいつでもその部分を踏むとギシギシと鳴る場合は、要注意です。床下の土台が傷んでいる、もしくはシロアリの被害の可能性があります。

フローリングの床鳴りを補修するには、ホームセンターなどで売られている専用の補修キットを使います。音がする部分のフローリングの継ぎ目にカッターで切れ目を入れ、修復材を流し込むだけで完了です。床暖房が設置されているフローリングの場合は、床下にある床暖房の装置をカッターで傷つける可能性があります。自分の手で補修せず、必ずプロにおまかせしましょう。

床鳴りが広範囲で起きている場合やフローリング全体がたわんできている場合は、床下に異常がある可能性が高いでしょう。放置したままでは被害がますます大きくなるかもしれないので、早めにプロに見てもらいましょう。

2. まとめ

フローリングの傷やへこみ補修する時は、状態に合わせた適切な処置を行いましょう。範囲が広い場合や自分の手では悪化しかねないと判断した場合は、プロにおまかせしましょう。

「ウィズコスモ」では、プロの技術でフローリングを元通りに補修いたします。お見積りは無料なので、自分で補修する前にお気軽にお問い合わせください。