ここがポイント!失敗しないフローリングの張り替えリフォーム


ピカピカのフローリングは気持ちがよいものです。しかし年数が経つと知らぬ間に黒ずんだりツヤがなくなったり、時には床がきしむこともあります。

そこで日常的な手入れだけでは美しさを保てなくなったり、生活様式の変化であったり気分を変えたくなったりしたら、フローリングの張り替えどきです。今回はフローリングの張り替えタイミングや工法についてご紹介します。

1. フローリングの種類と寿命

フローリングには複合フローリングと無垢材フローリングの2種類があります。複合フローリングは何層かの合板に、薄くスライスした天然木や木目プリントのシートを張り合わせたもので、比較的傷や水に強く手頃な価格も魅力です。しかし複数の合板を貼り合わせている構造のため、接着剤が剥がれるといった経年劣化もあり、寿命は15〜20年程度とわれています。

一方無垢材フローリングは、天然木の1枚板を床材用にカッティングしたもので、自然素材ならではの味わいや吸放湿性がある反面、傷や水に弱く反りや伸縮が起きやすいというデメリットもあります。しかし傷などの経年変化も味わいの一つと考えれば、寿命は50年以上といえるでしょう。

2. 張り替えタイミングのサイン

フローリングは寿命が来てから張り替えたのでは遅いこともあります。汚れや傷といった表面的な劣化だけではなく、目には見えない部分にも重大な劣化が隠れている場合もあるからです。

劣化のサインも見逃さず、適切な時期に張り替えをしましょう。

2-1. メンテナンスだけでは汚れが落ちなくなってきた

埃や油汚れは普段の掃除である程度美しさを保つことができますが、そこに傷が加わると汚れが奥まで入り込み汚れが落ちにくくなります。またこぼした水や結露の放置でカビが生えてくると、表面の汚れが落ちにくくなるだけでなく、下地材まで変質していることがあります。

日頃の掃除だけでは汚れが落ちにくくなってきたら、張り替えタイミングのサインです。

2-2. 床がきしんだり、浮き沈みがあったりする

フローリングが湿気などによって変質や変形が起きると、板のつなぎ目に隙間ができて、板同士が擦れあうため、その上を歩くとギシギシというきしみ音が出ます。また一部だけが沈み込んだり、浮いたように感じたりする場合は、下地材や根太までが腐食していることもあります。最悪の場合、床が落ちてしまう危険性もあるので見過ごせないサインです。

3. 生活様式の変化による張り替えタイミング

フローリングの傷みという物質的な理由だけでなく、高齢になったことやペットを飼うために滑りにくい床材にしたい、赤ちゃんのために自然素材にしたい、あるいは床暖房を導入したいなど生活様式の変化も張り替えのタイミングといえるでしょう。

もちろん床の素材や色を変えて雰囲気を一新したくなったというのも、素敵なタイミングです。

4. 張り替え工法と重ね貼り工法のメリット・デメリット

フローリングの張り替え方法は、これまでの床材を取り除いて張り直す「張り替え工法」と、既存のフローリングの上に張る「重ね貼り工法」があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、状況や目的に応じて使い分けましょう。

4-1. 張り替え工法

床材を取り除いてから張り直すため、カビ、腐食など下地の木材の状態を確認できることが大きなメリットです。床のきしみや浮き沈みがある場合は下地材を修復でき、カビやシロアリ被害がある場合は繁殖を防ぐための処理をしてから新しいフローリングが張れるので安心です。

工期はたとえば6畳の広さなら、既存の床材を取り除いたり傷んだ下地材を直したりするのに1日、そして新しく張るのにもう1日と合計2日ほどかかります。そうした時間とコストがかかることや、既存床の処分、はがす際の騒音はデメリットといえるでしょう。

とくにマンションの場合は、騒音がダイレクトに伝わりやすいので、近隣への配慮が必要となります。

4-2. 手軽な重ね張り工法には注意すべき点も

既存の床の上に新しいフローリングを重ねて張る「重ね張り工法」は、床材を剥がす手間と工賃がかからないためリーズナブルな工法といえます。工期は6畳の広さなら半日〜1日でしょう。また床材が二重になるため、強度が増すことや保温性が高まるというメリットもあります。

しかし注意が必要なデメリットも、もちろんあるのです。まずフローリングの厚さ分だけ高くなるため、他の部屋や廊下との段差が出てしまうことが挙げられます。また造り付け家具の扉や引き出し、建具の開閉に干渉してしまうこともあるため調整が必要です。

その他のデメリットとしては、床を剥がさないので下の状態を確認できないことです。もし既存の床材にカビが生えていると、新しく貼ったフローリングにもカビが繁殖する恐れがあります。また湿気などで下地が腐食している場合も同様で、見えない床下で腐食がどんどん進み家を傷めてしまうことになります。

こうした事態になることを防ぐためにも、工事前に現状をよく把握し、信用できるリフォーム会社と相談してから工法を決めましょう。

5. まとめ

一般的に使用される複合フローリングは、日頃の手入れにもよりますが美しく快適に使えるのは15年前後です。傷みや汚れが気になったら、そろそろリフォームのタイミングです。信頼できるプロに相談し、新しいフローリングライフを計画してみましょう。

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